数字には顔がある

よくあるvipのスレじゃないけど。

10+6=16
 8+9=17

見ててなにか違和感を感じました。8+9 ってなんか高い数字になりそうなのに、現実は 10+6 と 1 しか差がないという点。

何故そう感じてしまうのかを考えてみました。

  • 8と9は1桁の中で最高の数からふたつの2数だからその高い2数で足せば…みたいな観念があるから。
  • 10+6は簡単であるから。
    • 多くの人にとっては、10 の一の位の 0 をただ 6 にするだけということを無意識のうちにこなすだけの式。
    • 8+9などと比べて、見た目がシンプル。
  • 6は、8と2差、9と3差もあるくらい小さな数に見えるから。

つまり、数字の見え方のせいで、10+6を過小評価させられて、8+9を過大評価させられてしまっているのですよ。


数字を逆にした2式はどうか。

8+3=11
3+8=11

これは並べて見るとわかりにくいかなあ。自分は 8+3 より 3+8 の方が大きく見えてしまうのです。それは単純に、人は左から右に文字を見るからでしょうか、8 は最初から高い数字だから、雀の涙みたいな 3 が付いても変化が小さく見えてしまうのでしょう。3+8 なら、最初左から見て目に映る 3 に 8 が足されるのでかなりの変化です。どちらの式も 11 という答えには変わりはないのですが、足し算引き算において、左の数を基盤、ベース的なものの捉え方をしてる人は自分のように感じると思います。例えるなら、前者はスター選手が更に自身の基礎能力に磨きをかけて更に技能を上げていった感じで、後者は凡才の選手が地道にコツコツと努力して遂にはスターに匹敵するくらいになった、みたいなものでしょうか。例えが変かもしれませんが、まあそういう感じで同じ 11 になる式でも違いを感じとってしまうのではないかと思います。


僕が数字の魔力に感銘を受けさせられた記事をば。

 商品の値段がしばしば99や980などで終わることはよく知っておられると思う。これは言うまでもなく我々が数字の表記法として位取り記法を用いているために起きる現象である。上の桁は下の桁より10倍も重要なのでまず上の桁に注目する習慣が完全に定着しているのだ。そのため【99円】は【100円】よりも1円以上、【1980円】は【2000円】よりも20円以上に安い印象を与えることができるのだ。

ここの部分を読んでから、トリスタで露店を立ち上げた時の価格設定を考えるようになりました。例えば5Mの商品を、まあ書かれている通りのことなのですが、単純に 5,000,000 と出さずに 4,980,000 や 4,898,000 で出すということです。 また書きますが、やはり人間は左から右に文字を見る、"上の桁は下の桁より10倍も重要なのでまず上の桁に注目"してしまうので、ね。