「だが断る」について
Web上でジョジョが流行るのは大いに結構なことだし、ネット上のスラングとしてもジョジョの数々の名セリフが使われるのも結構なことなのだけれど、ぼくがここ数年ずっと快くなく思っているのは、今Web上で書かれている多数の「だが断る」は用法が間違って使われているということなんだ。
そんなわけで、一部で熱烈なジョジョ信者扱いされているぼくですが、そんな偽「だが断る」風潮に対する、ささやかな抵抗としてネット上で「だが断る」と言ったことは実は一切ないのですよ奥さん!
元ネタ
「あ…あいつを引き込めば… あいつを差し出せば… ほ…ほんとに…ぼくの『命』…は… 助けてくれるのか?」
「ああ〜 約束するよ〜〜っ やつの『養分』と引き換えのギブ アンド テイクだ。呼べよ… 早く呼べ!」
「この岸辺露伴が最も好きな事のひとつは、自分で強いと思ってるやつに『NO』と断ってやる事だ…
逃げろッ!仗助ッ!
この部屋に入ったら勝ち目はないッ!殺されるぞッ!」
ジョジョの奇妙な冒険41巻 ハイウェイ・スター その3 より
つまり
「だが断る」ってのは「その選択肢を選んだ方が助かる・優位に立てるかもしれないのに敢えて自分を不利に陥れてでも断る」ってことなんですよね。なのに、今ネット上(ほとんどがニコニコと2chだけど)に溢れている「だが断る」の大多数は普通に「断る」で済む内容であるのですよ。いやホント、無理にスラングを使おうとしなくてもいい。
そんななか
参照: 漫画好きに通じる日常会話! ジャンプ新連載『バクマン。』に"ジョジョ"ネタのやり取り | @JOJO ~ジョジョの奇妙なニュース~
小畑・ガモウ大場両先生の新連載、『バクマン。』第一話で「だが断る」が用いられたのですがジョジョと作中の状況は大きく違うとはいえ露伴の言った「だが断る」と同じ意味に沿っていることは沿っているので、安心した!
こっちはネットスラングどころではなくプロの原稿という場だから、安易なパロをやられても困るのだけれど、『漫画を題材にした漫画』なのと、大場先生なだけあってさすがにわかっていらっしゃった!
っ「言論の自由」
うるせえアンジェロ岩ぶつけんぞ。